2017年8月9日 更新

アイテムを現金化するアプリ「CASH」、依然として業務停止中

たった16時間で、とてつもない実績が!!

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日本通貨

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たった16時間で、とてつもない実績が!!

専用アプリをダウンロードしたら、手持ちのアイテムの写真を取って、いくつかの質問に答えるだけ。
すると、そのアイテムに応じて1,000円から2万円が振り込まれます!!

こんな手軽さが売りの「CASH」がサービスを開始するや否や、ダウンロードされたアプリは2.9万件、現金化されたアイテムは7.2万個、振り込まれた総額は3.6億円……これが、たった16時間で達成されたというのですから本当に驚きなのです。

そして、この反響の大きさに驚いたのは、CASHのサービスを行っているITベンチャーの「バンク」も同じ。
上記の実績を達成した16時間でサービスは一時停止。以来、まだ再開される様子はありません。

すぐに浮かぶ、2つの不思議な点

CASHから、お金が振り込まれたらどうするのか?
手持ちのアイテムを2カ月以内にCASHまで送付するか、振り込まれた金額に15%の手数料を加えて返金するかのどちらかを選ぶというのです。

さて、この時点で2つの疑問が浮かぶはず。
まず、アイテムの写真だけで正確な買取の査定ができるのかどうかという点。
実物を手にとって、ルーペを使って、細部までチェックして……本来ならば、査定とは非常に手間がかかるもの。
にも関わらず、CASHは写真だけで査定してしまうというのです。

まあ推測なのですが、CASHは査定をしていないでしょう。
でないと、16時間で7.2万個のアイテムをさばくことはできないのです。
この事を裏付けるように、H&Mのヘアゴムが10本で1万円の査定が出たとか、壊れたiPhoneに2万円の査定が出たとか……Web上には数々の驚きの査定結果が報告されています。

その次に、ブランド物のニセモノが送られてきたり、送られてこなかった場合はどうするのかという点。
「そんな場合は、以降のサービスを利用させないことなどで対応する」とは、バンク社長のコメントですが……ヘアゴムとか壊れたスマホなど、極めて商品価値の低いアイテムが7万点超も送られてくる様や、それらの代わりに3.6億円ものキャッシュが出ていく様を想像するだけでクラクラするのです。

貸金ではなく、キャンセル料であるというカラクリ

不思議な点はもう一つ。
アイテムが送られてこなかった場合に15%の手数料を加えて返金する場合の15%、これって、えらく高くないかという点です。

この手数料、年利で考えると90%、貸金業法が定める上限をはるかに上回っています。
これについては、貸金ではなく飽くまでもキャンセル料であると主張することと、法定金利を上回る金利を設定することを許可されている「質屋」をアプリ名に冠することで、対策を取っているのでしょうが……うーん、という感じですね。

査定の手間を省いて運営コストを抑えて運営、とにかく金を貸し付けて合法的に高額な金利を取る……恐らく、CASHが考えていたビジネスモデルとはこれだったとは思うのです。
しかし、ゴミのようなアイテムが集まってきてしまうリスクはどの程度と考えていたのでしょうか? 加えて、集まってきたアイテムをどうやって現金化するつもりだったのか?
非常に興味があるところなのでが、CASHは依然としてサービスを停止中。
沈黙を続けているのです。

査定機能停止中の「CASH」公式サイト

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Reusearch編集部 | 624 view

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辻村 康 辻村 康