2017年1月29日 更新

[カルチャー]リユースの文化的役割は高まっています

使えるものは回そう。それが役に立つことだから。

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捨ててしまうのは、なぜですか。リユースとはかけ離れた、この「使い捨て○○」。ものがたくさんある世の中で、地球で生活しているのであれば、考えていくべき重要な「リユースの文化」です。地球の資源を守るために果たせる、文化的な役割とはどんなものでしょうか。

リユースが生活文化と関係があるのはなぜ?

戦後は「物がなくても・・・」、そんな言葉にも表れるように、家族や地域の人たちが助け合っていました。映画などで見ることもあったかもしれませんが、近所の方が困っていれば、自分たちのものを貸してあげる、日常茶飯事の風景です。もちろん、ほとんどの方が、何かを差し上げるほど物がない時代ですから、「貸してあげる」という言葉がぴったりでしょう。ここにもリユースの理念というべき「再使用」が表れています。とはいえ、近年は、「使い捨て○○」と言った製品がたくさん出回っており、価格の面でも購入する人を引き付けるようにできています。物が多くあれば再使用しない、つまり買い替えれば良いという流れが、できてしまったのです。使い捨てる習慣、価格の手ごろな時にいくつも買ってしまう、そうした習慣を切り替えることから「リユースの文化」は始まるのかもしれません。

本当に必要な「物」なのか

一家にテレビが2-3台。時には各部屋にという方もいらっしゃるでしょう。時々問われるコミュニケーションは、ここにポイントがあります。大量生産や大量消費は、私たちの生活を豊かにしますが、「物」と「コミュニケーション」のどちらが、私たちの生活文化に必要でしょうか。ものがあるのが悪いわけではありません。しかし、テレビが家庭に1台しかないと、家族が集まって一緒にテレビを見るので、コミュニケーション度数が上がると思いませんか。テレビは一例ですが、ものが少ないと、必要な時には一緒に使わなければならないので、自然とコミュニケーションの時間が増えるのです。

資源を考えるという文化の始まり それがリユース

もし、物が自由に買えるほどなければ、あるものを使うしかなくなります。しかし、使用できるものがあるのなら、それは“資源を考えている”ということになり、リユースにもつながるのです。まだ使えるものでも処分したり、使い捨ての頻繁な利用は、確かに生活の利便性を高くしているかもしれません。しかし、私たちの住む地球の“資源を考えている”なら、まだ使用できるものは買い取ってくれるリサイクルショップに、または必要な人がいるなら差し上げてみるのはいかがですか。リユースの文化は、「物」よりも「コミュニケーション」を大切にする、そこから生まれてくるのかもしれません。


物が豊かになったことで、失われてゆくものが多かった一時期を考えると、リユースが推奨されている近年私たちのライフスタイルを変えるチャンスかもしれません。私たちの身近な所から出来るリユースは、生活を豊かにしてくれるのです。
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